淳BPO取材で「誤解していた」
TOKYO MX「淳と隆の週刊リテラシー」15日放送回で、田村淳(40)が放送倫理・番組向上機構(BPO)に直撃取材をした。三好晴海専務理事と高橋宗和理事・事務局長が応じ、BPO設立の経緯を語った。
80年代から90年代にかけてバラエティー番組、ドキュメンタリー番組で「やらせ問題」が起きたことで、国や当時の郵政省から行政指導を受ける事態に発展。国に番組内容をチェックされることを避けるために、テレビ業界として自浄作用をはたらかせることを目的にBPOがNHKと日本民間放送連盟によって設立されたことが説明された。
BPOに届く視聴者の意見から、三好専務理事が「胸に響くのは、こんな番組を子供が見たらどうなんだろうというのが(ある)」と語ると、田村は「やべえ。めっちゃきてるんじゃないですか。僕の番組」と苦笑い。実際、日本PTA全国協議会がかつて実施していた「子供に見せたくないテレビ番組」調査では、田村が司会の「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)が04年から12年まで1位だった。
ただ、BPO側の2人が強調していたのは、BPOが番組を終わらせる団体ではないということ。視聴者側もその点を勘違いしていると語っていた。テレビ局の現場がBPOを強く意識している理由を三好専務理事は「(テレビを守ることが目的だった)BPOの設立理由を知らない若いスタッフが増えた」と分析していた。
BPOが直接的にテレビ局に番組終了を指示しているわけではないことを知った田村は、「誤解していました」と目からうろこが落ちた様子。「BPOは自由表現を守るためにできているのに、現場レベルでBPOに怒られちゃうのがいやだから勝手にブレーキを踏み始めてることが問題だってことですね」と納得していた。