タレント・志村けん（６４）がＮＨＫで初めてコントに挑むことになった。

　１２月１６日に放送される「ナイト・コメディーとなりのシムラ」（ＮＨＫ総合、後１０・００）で、志村にとってはＮＨＫ初の冠番組。ＮＨＫ側は「志村さんはコント界の人間国宝」と最大級の賛辞を送っている。

　４０年にわたり日本のエンターテインメントを牽引してきた志村にとって、ＮＨＫで初めての冠番組が決定した。１９日、東京・渋谷の同局で行われた放送総局長会見で発表された。

　ＮＨＫ側は志村について「幾多の日本中で知られるギャグを持つコント界の人間国宝」と称え、「彼が見せる新境地が『－となりのシムラ』」とこれまでのイメージを崩す“新境地”に自信を見せる。

　民放のバラエティーでは、『へんなおじさん』を演じ、キャラクターとして定着しているが、ＮＨＫがテーマに据えたのは「どこにでもいそうな普通のおじさん」。視聴者が共感できる“あるあるネタ”を基本に、ちょっとした日常のズレから生まれる大人の笑いを描くコント番組になるという。

　番組では実際のコーヒーショップやホテル、居酒屋、オフィスなどでロケを行い、ドキュメントドラマの香りのするコントを作り上げる。片平なぎさ、田辺誠一、吉田羊、波瑠といった実力派俳優が共演するのも話題を集めそうだ。