健さん恋人役三島ゆり子「紳士だった」

東映京都撮影所内に設置された献花台=京都市右京区
献花に訪れ、高倉健さんとの思い出を語った三島ゆり子=京都市右京区の東映京都撮影所
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 俳優の高倉健さん(享年83)の逝去を受けて京都市の東映京都撮影所内には19日、献花台が設けられ、「鉄道員」(99年)などを製作した東映元社長の高岩淡氏(84)、「あゝ同期の桜」(67年)などでメガホンを執った中島貞夫監督(80)らが訪れた。また大阪市の梅田ブルク7、京都市のT・ジョイ京都の両劇場では一般ファン向けに献花台を設置した。

 東映京都撮影所では、「日本侠客伝」シリーズ、「冬の華」などが撮影された。

 東映ニューフェースの後輩で健さんと多くの作品で共演した女優・三島ゆり子(73)は「健さんはいつまでもお仕事してる人だと思っていましたので、ショックというかガッカリしました」と突然の訃報を悔やんだ。

 最も印象に残っている共演作品には「宮本武蔵 巌流島の決斗」(65年)を挙げた。「(中村)錦之助さんの『宮本武蔵-』で(佐々木)小次郎を健さんがおやりになったときに恋人役をやらせてもらって、それが誇りです」と語った。

 当時の映画業界は今でいう「セクハラ」が横行していたというが「撮影所の俳優は結構嫌なことを言ったりするんですけど、全くそれのない方でした」と健さんだけは別格だった。「私は、どの人もいやらしいなと思っていたんですけど、健さんはその点は本当に清廉潔白というか、私なんか眼中になかったのかもしれませんが、そういうことは全くなかったです。紳士だったと思います」と思い出を口にした。

 健さんが東映ニューフェース2期生で三島は7期生。「同じニューフェースというのもおこがましいですけど、すごくすばらしい先輩がいらしてくださったんだということは今になって思います」としみじみと語った。

 「今までは、健さんも結構年をとったなとか思って映画を見たりしていましたが、すてきなままで逝かれて立派だなと思います」とあらためて大先輩の冥福を祈っていた。

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