内田裕也 高倉健さんの秘話明かす

 ロック歌手の内田裕也(75)が、10日に亡くなった俳優・高倉健さん(享年83)との思い出を19日深夜、自身のツイッターにつづった。リドリー・スコット監督のハリウッド映画「ブラック・レイン」(1989年)で健さんと共演した内田は、その時の印象を「世界中のビッグスターと会ってきたが、独特のオーラを放っていた」と振り返り、哀悼の思いを計8通に及ぶ長文のツイートにしたためた。

 ブラック・レインは大阪府庁や阪急梅田駅などで撮影が行われた。府庁での撮影時、監督に紹介された際、健さんは年下の内田に対し、「内田さんも出られるのですか」と敬語で挨拶し、内田は「珍しく俺も緊張していた」と告白した。

 大阪の製鉄所のロケでは、健さんが「テネシーワルツ、レイチャールズ CDを聴きたいです」と希望し、内田が友人に頼んでCDを届けてもらったという秘話も明かした。

 「テネシー・ワルツ」は1971年に離婚した健さんの元妻・江利チエミさんの代表曲。江利さんは82年に45歳の若さで急逝。毎年墓参りを欠かさなかった健さんの江利さんへの思いもにじむエピソードだった。

 また、スコット監督らと舞台あいさつに立った東京国際映画祭での試写会では、内田が拳を突き上げて「ROCK’N ROLL!」と叫ぶと、最後に健さんが拳を突き上げて「YEAH!YEAH!」とロック風に叫びながらステージに登場してくれたことを振り返り、「ロックコンサートのようだった!」と感慨。「高倉健さん、ありがとうございました!忘れません。 ROCK’N ROLL! YEAH! 内田裕也 合掌」とツイートを締めくくった。

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