春けいこ 「うつ病だった」と明かす
1980年代の漫才ブーム期に“漫才界のピンク・レディー”として活躍した、女性コンビ「春やすこ・けいこ」の春けいこ(56)が22日、大阪・道頓堀角座で約20年ぶりに漫才ステージに登場し、夫で漫才コンビ「横山たかし・ひろし」の横山ひろし(67)と夫婦漫才を披露した。
「いい夫婦の日」の企画で、漫才舞台に復帰したけいこ。ひろしが高倉健さんの訃報を話題に「いい人は早よ亡くなるなあ」と語りかけると、けいこは「あんたのお母さんは元気やな」。また「あんたが死んだら私、結婚相談所で金持ちの高齢者探すねん」と時事ネタも交えて、軽妙な掛け合いを展開した。
82年に結婚した2人が漫才で組んだのは、約30年前に写真誌で交際が報じられたことを受け、フジ系「オレたちひょうきん族」で“熱愛漫才”を披露して以来だといい、けいこは「ちょうど交際がバレた時でしたね。あの時は互いに忙しくて、長距離電話でネタ合わせして」となつかしんだ。
ステージでは、約2年前までの約5年間、けいこがうつ病を患ったことも明かした。舞台では「この人の浮気が原因ですねん」とお笑いネタにしたが、終了後に、夫婦で当時の様子について、けいこが自宅で寝たきり状態となり、ひろしが炊事洗濯から家事すべてを担いながら看病したことを明かした。
ひろしは「僕の行動をあれこれ執拗に疑って、妻に“鬼”のような態度をとられ、正直、僕が限界寸前でした」と告白。「まさか、こうして2人で漫才ができるようになるとは思ってもみませんでした」と感激の様子だった。