２４日までに各局で放送された高倉健さん追悼番組の視聴率が２５日、ビデオリサーチの調べで分かった。健さんは１０日に悪性リンパ腫で亡くなり、１８日に悲報が伝えられた。

　映画で最も高い数字を記録したのはテレビ朝日が「高倉健さん追悼特別企画」として２３日に放送した「あなたへ」で、平均視聴率１４・０％だった。１２年８月公開の同作は健さんの最後の主演映画となった。

　男の中の男、日本人の美徳を体現した人物、銀幕の大スター…と日本人に最も愛された健さんだけに、生き様に迫るドキュメンタリーも大きな関心を集めた。ＮＨＫ「クローズアップ現代」（２０日）が１４・２％、「ＮＨＫスペシャル　高倉健という生き方～人生を語った１０時間」（２３日）は１３・５％、再放送「プロフェッショナル仕事の流儀　高倉健スペシャル」（２４日放送）も１３・４％を記録した。

　ほかに、フジテレビが「高倉健さん追悼特別番組」として２１日に放送した８３年公開の「南極物語」は９・２％、テレビ東京が「高倉健さんを偲んで…２日連続特別企画」で放送した「網走番外地　北海篇」（１９日）が３・８％、「網走番外地　南国の対決」（２０日）は４・８％だった。

　フジテレビ「緊急追悼特番　高倉健さん８３歳逝く…不器用な男の銀幕伝説」（２１日）は８・３％だった。

（数字は関東地区）