橋下氏 一転、公明への恨み「ない」

恩讐の彼方に…何があった?記者団の質問に答える橋下徹大阪市長=大阪市役所
恩讐の彼方に…何があった?記者団の質問に答える橋下徹大阪市長=大阪市役所
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 維新の党共同代表の橋下徹大阪市長(45)は26日、12月衆院選での公明党との全面戦争を示唆しながら、突然、撤収モードに転じたことについて「僕の心の中の基準に照らし合わせた」と説明した。かねて看板政策・大阪都構想を巡る公明党との遺恨から「人生最大の裏切りを受けた」「絶対に許さない」などと発言していたが、現在は恨みはないのかと問われると「いや、なにもないです」と語った。大阪市役所で記者団の質問に答えた。

 橋下市長は、12年衆院選時の選挙協力の交換条件として都構想推進への協力を約束した公明党が、今年に入って反対派に回り、都構想が暗礁に乗り上げたとして憤慨。一時は12月衆院選で、自身も公明前職がいる大阪・兵庫の6選挙区に対抗馬として乗り込む政治闘争を示唆したが、23日に不出馬を表明。さらに維新が今回、当該6選挙区に対抗馬を擁立しないことを決めたことで、ナゾが深まっている。

 記者団から撤退理由を聞かれると、橋下氏は「それが大阪のためになる、市民のためになるからです」と語った。かつて「死ぬまで公明の選挙区で立候補してやる」とまで発言したこととの温度差を問われると「僕の心の中の基準に照らし合わせたということです」と述べた。

 12年衆院選時の公明との“約束”は、すでに反故にされたとの認識を示し、今回の対抗馬擁立見送りとの関連性は「(リンク)してません」とした。

 橋下氏は、これまで公明党に対してはほかにも「(公明との)修復がなければ一生懸けて一緒に沈んでいく」「死ぬまで忘れない」と猛烈な公明批判を展開していた。しかし、この日、現在も恨みは続いているのかと聞かれると「なにもないです。ありません」と返した。

 なお、今回の対抗馬擁立見送りに関して、公明党との交渉前進、譲歩案の有無が取りざたされているが、これまでに橋下氏や、松井一郎・維新幹事長も「ありません」としている。

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