せんだみつお 文太さんは知的な方
俳優の菅原文太さんが亡くなったことをうけ、映画「トラック野郎」シリーズで共演したタレントのせんだみつおが1日、読売テレビ系の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」に電話出演し、「昭和のスターが1人ずつ亡くなっていく。つらい」と涙声で菅原さんの死を悼んだ。
せんだは電話出演の15分ほど前に友人からの連絡で訃報に接したという。「連絡取れない方なので、最近は会っていません」と話し、「16年ほど前に奥さまとご本人さまとお食事させてもらった。映画でとってもかわいがってもらって目頭が熱くなります。巨星落つ、というか、昭和のスターが1人ずつ亡くなっていくことはつらいです」と悲しんだ。
ふだんの菅原さんについてせんだは「すごい知的な方でした。学校の先生ような口調でお話下さいました。トラック野郎のシーンについても理論的で。文太さんの緻密な計算と知的な会話が僕は大好きでした。この方は大学の先生かなと思うくらい知的な方でした」と振り返った。「僕ら団塊世代が憧れた健さん、寅さん、そして菅原さん。憧れた人がみんな消えていくんで、寂しくて寂しくてしょうがない」と声を絞り出した。
人柄についてせんだは「『仁義なき戦い』を見て育ちましたので怖い方と思って、初対面であいさつした時『そんな固くなんなくていいよ』と柔らかくして下さった」と在りし日をしのんだ。
一番印象に残る言葉について聞かれると、「トラック野郎」撮影時のことをあげ、菅原さんから「トラックの皆さんのイメージが悪くならないように。これは堅気の方のドラマなんだから。決して反社会的なものじゃない。あくまでもトラックの運転手さんは、みんな紳士であるということを頭に入れておきなさい」と注意されたことを語った。
6年前に会ったのが最後だったそうで、「頑張れよ、せんだ。トラック野郎なんだからな!」と激励された。「それが最後の言葉でした」と、せんだは涙ながらに語った。