愛川欽也 文太さんに新作映画断られる
俳優の菅原文太さんが亡くなったことをうけ、映画「トラック野郎」シリーズ10作品で菅原さんの相棒・やもめのジョナサンを演じた俳優・愛川欽也(80)が1日、取材に応じ、同シリーズの最終回の制作を持ちかけたが断られたことなど明かした。
愛川は「きょとんとしちゃってるよ。ビックリしてます」と驚き、「トラック野郎」の鈴木則文監督の名前をあげて「鈴木監督も死んじゃったし、だんだんいなくなるのかな…」と寂しそうな表情を見せた。
「トラック-」の企画は愛川が菅原さんに持ち込んで実現、大ヒットした。しかし、共演中に2人きりで個人的な話をしたことはなかったという。2001年に菅原さんの長男加織さんが死去。その数年後に連絡し「『トラック野郎』の最終回をやらないか」と声をかけたが、菅原さんに「もうええんじゃないか」と断られたという。
愛川は「高倉健さんと菅原文太さんは似ていた。寡黙な人と思われていたけど、寡黙じゃない。『トラック野郎』の星桃次郎を気に入ってやってくれてたと思う。俺の文ちゃんのイメージは桃次郎そのまんまなんだ」と肩を落とした。