俳優の梅宮辰夫（７６）が２日、都内で取材に応じ、１１月２８日に肝不全で死去した俳優の菅原文太さん（享年８１）への思いを語った。

　７３年にスタートした菅原さん主演映画「仁義なき戦い」シリーズで共演した梅宮は、１年前に新幹線で出会ったのが最後となった。無農薬農業への思いを深めていた菅原さんから農業を勧められ、「農園を見に行くよ」と語ったが、約束は果たせなかった。

　「実直で思ったとおりに行動する人」と菅原さんを懐かしむ梅宮は高倉健さんに続いての訃報に、「もうきちゃったか。昭和の映画スターが消えていくのは悔しいし悲しい。胸にぽっかり穴が空く。そんな心境です」と別れを惜しんだ。

　「文ちゃん」と呼び、飲み仲間だった菅原さんが“恋のキューピッド”だった。妻のクラウディアさんとの初デートには菅原さんに付き添ってもらった。「『いい女がいるんだよ。照れくせえから一緒についてってくれ』といってね。初デートで彼に付き添ってもらった」。

　銀座のバーから赤坂のディスコへと足を運んだが、「黙って飲んでてくれました」と最後まで付き添ってくれた実直な菅原さんとの思い出を振り返っていた。