藤田紀子 二男貴乃花親方と「疎遠に」
大相撲“若貴兄弟”の母でタレントの藤田紀子(67)が27日、NHK総合の「夜だけど…あさイチ」に出演し、二男で元横綱の貴乃花親方について「疎遠になっている」と語った。
番組では「母が重たいSP」として親子の距離の取り方について特集。その中で藤田は「うちは早くに親離れ子離れした。親のほうが大人なんだから子離れすべき。そうでなければ子供がかわいそう」と2人の横綱を育てた自身の考えを述べた。藤田はまた、「親は分かる。ああ、うちの子はもう巣立っているなと。心で支えることが大事」とも語った。
ここで番組では長男で元横綱若乃花でタレントの花田虎上=まさる=からのメッセージを紹介。有働由美子アナが「藤田紀子様。おかみさんだって十分重かった。厳しい母が子供の自分には重かったです。口癖は『あなたは1人で生きていける』。夏休みになるとよく1人だけで寝台列車に乗って大分のおばあちゃんの家に行かされていた。今となっては当たり前のことと思いますが、当時の自分にとってはとても冷たいように感じました」と読み上げた。
藤田は「すみませんでした」と率直に述べ、「子供というのは1人で元気に何かできる子に育てればいいと。というのは父親が1年に半分自宅にいない生活ですから。私が男にならなければいけない父親と母親の両方やらなければいけないと思うので厳しかった」などと当時の思いを明かした。
また、藤田は「実は疎遠になっている下の息子からあるとき、こういうことを言われました」と貴乃花親方のことをあげ、「僕はおかみさんのように子供をたたいて育てません」と告げられたことを告白。「今でも頭から離れない」と心に深く残っていることを明かした。藤田は「聞かないんです。あたしの言葉くらいじゃ」とたたいたことを認め、「結論としてちゃんと育ったじゃないですか」と語った。