橋下市長 復帰の極楽・山本にエール
大阪市の橋下徹市長(45)が5日、芸能活動再開を発表した元極楽とんぼの山本圭壱に対し、エールを送った。大阪市内で開かれた「平成27年大阪新年互礼会」に出席後、大阪府の松井一郎知事との共同インタビューの中で言及した。
橋下市長は「罪を犯した人でも、もう一度チャンスを与えてしっかりと復帰を果たせるように社会がサポートしていこうと、それが日本社会の姿だと思っている」と説明。弁護士時代も「被害者からすれば絶対許すことができないという罪を犯した人でも、しっかり社会復帰ができるように全力を尽くしてきた経緯があります」と続けた。
その上で「山本さんがやったことについてはきちっと法律に照らして罰せられて、本人も反省をされた。タレントであるがゆえに、ものすごくすさまじい社会的な制裁も加えられた。そうであれば、一定の期間経過した以上、社会復帰を皆で支えていくというのは当たり前のことではないでしょうか」と主張した。
「お笑いの世界は非常に厳しい世界であるとは思いますが、復帰を果たしてもらって、日本社会というのは一度や二度失敗したからといって、見放される社会ではないということを示してもらいたい」とエールを送った。
また、「もちろん、犯した罪に関しては、これは正当化できません。二度とこういうことがないようにしてもらった上で、ぜひもう一度頑張ってもらいたいと思っています」と力説。橋下市長が弁護士時代に山本とテレビ番組で共演経験があり、本人の人柄を知った上で今回の復帰を後押しした。
橋下市長はこの日午前、自身のツイッターでも「日本社会は取り返しのつかない罪を犯した者にも再チャレンジを認めている。それと比べれば山本さんに再チャレンジの機会が与えられるのは当然だ」と投稿。「山本さんは過去の自分よりも上を目指してもがかれている。前に進もうとしている。お笑いの世界ほど厳しい世界はない。山本さん、頑張って!」と書き込んでいる。
山本は06年、当時17歳の少女を暴行した暴行容疑で書類送検され(後に示談成立)、活動を休止していた。