橋下市長 道頓堀ダイブ自粛訴え

 大阪市の橋下徹市長(45)は5日、大阪市役所での定例会見において、年始の死亡事故を受けて“道頓堀ダイブ”の自粛をあらためて訴えた。

 1日午前0時過ぎ、大阪・ミナミの戎橋から道頓堀川に飛び込んだ韓国人観光客の男子高校生(18)が死亡。上半身裸でズボンだけはいた状態で“年越しダイブ”を敢行した末の事故だった。

 橋下市長は「あの年齢で命を落とされたということは非常に残念だし、もったいない。せっかく大阪に遊びに来てもらって、こんなことになってしまったというのは非常に残念です」と死亡事故を悔やんだ。

 その上で「真冬に上半身裸であんな気温の中で川に飛び込めば、命を落とすわけです。そういうことはしっかりと国民の皆さんに認識してもらった上で自らの態度、ふるまいを決めてもらいたい」と訴えた。

 税金をつぎ込んで新たな防止策は講じない方針。「今でもしっかりやっています。普通ではなかなか飛び込めないように橋の欄干については対策をすでに講じていますし、水も相当きれいになってる。下も道頓堀の底をきちっとさらって、通常であれば命は落とさないような形にしているつもりです」と説明した。

 「それでも真冬に上半身裸で川に飛び込めば、それは命を落とすことにもなるということをしっかり認識した上で態度、ふるまいを律してもらいたい」と繰り返した。「ただ、非常に残念な事件で、ご冥福をお祈りしたいと思います」と死亡学生の死を悼んだ。

 橋下市長は事故直後の1日にも自身のツイッターで「飛び込みは止めてください」と呼び掛けている。

 戎橋周辺から道頓堀川に飛び込む、いわゆる“道頓堀ダイブ”は1985年の阪神タイガース優勝時に有名となった。以後、2003年、05年のリーグ優勝だけでなく、昨年は阪神のCS突破、日本シリーズ敗退時にもダイブが行われた。近年はサッカーW杯の日本代表戦など、阪神関連以外でも飛び込む者が続出。今回の事故時には、新年を祝う名目で若者を中心に60人以上が次々と飛び込んだという。

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