爆問にNHK会長「品性」求める
NHKの籾井勝人会長(71)が8日、定例会見を開き、お笑いコンビ・爆笑問題が、3日放送のバラエティー番組「初笑い東西寄席2015」に出演した際、事前に用意していた政治家に関するネタをNHK側からボツされたと明かした件について言及。一般論と前置きした上で、「個人名を上げて笑いのネタにするのは、ちょっと品がない」と爆問側の品性を問うた。
さらに「規制する&規制しないや、圧力とかでなく、しゃべる人の品性や常識があってしかるべき」とお笑いにも一定の品位を求める考えを示した。
爆問は7日未明放送のTBSラジオで田中裕二が「政治家さんのネタは全部ダメと言われた」と告白。太田光も「政治的圧力は一切かかっていない。テレビ局側の自粛っていうのはありますけど」とNHK側から自粛を求められたことを明かしていた。
籾井会長は「NHKは公共放送で、視聴者はいろいろな方がいる。NHKに出る時は、慎むというのでなく、やめた方がいいのでは」と見解を示し、個人でなく政治的な風刺については「その時々によって異なる」と話した。
なお、今回の一件については「(自分は)全く関与していない」とし、「(騒動を)新聞で初めて知った」とした。
広報担当者は「放送するに当たり、出演者とどう演出するか打ち合わせした。その中での話」と局側からの規制ではないとしたが、打ち合わせ内容については明かさなかった。