大阪・朝日放送（ＡＢＣ）の脇阪聡史社長が２０日、大阪市の同局で新春社長会見を行った。同局の名物番組「探偵！ナイトスクープ」で放送作家を務める作家・百田尚樹氏が、他界したやしきたかじんさんの晩年を描いた著書「殉愛」について、「（出版社から本を）送ってこられましたが、読んでおりません」と回答。「今のところ（読む予定は）ございません」と話した。

　昨年１１月に発売された「殉愛」を読んでいない理由を問われると「ほかに読むべき本が多々ございまして。（発売）当時にその本を題材にしたＴＢＳさんの番組も視聴率が高かったので一瞬、読もうかとも思いましたが、２階の書斎においております」と語った。

　「殉愛」を巡っては、発売後にたかじんさんの長女が、プライバシーを侵害されたとして、出版差し止めなどを求める訴えを起こす騒動に発展している。

　脇阪社長は、現在もたかじんさんの冠番組を放送している「読売（読売テレビ）さんと、関テレ（関西テレビ）さんと、テレビ大阪さんは読んでおられるでしょうけど」と話したが、今後に読む予定を聞かれても「今のところ（読む予定は）ございません」と語った。