MBS社長 橋下氏とアナ対決「結構」
大阪・毎日放送(MBS)の河内一友社長が23日、大阪市の同局で新春社長会見を開いた。同局の平日午後の情報番組「ちちんぷいぷい」(月~金曜、午後1・55)で司会を務める西靖アナウンサー(43)が、最近、大阪市の橋下徹市長(45)のお家芸であるメディア批判の“常連”となっていることに「シュンとならずによく対応しているという意味では結構なことだ」と“善戦”を評価した。
西アナは、橋下市長が目指す大阪都構想を巡る動きなどについて積極的に問題点などを提起。これに橋下市長が、昨年末にも「また、ちちんぷいぷいがバカみたいなコメントを出して。なんで西さんが、僕の出直し選挙の争点を正しくないとか言えるのか」などと反論。最近もツイッターで西アナへの名指し批判を繰り出した。
この日、報道陣から橋下市長のブラックリストに入っているようだと問われると、河内社長は「そういうところに入ってますか」と苦笑い。ただ「西君は、橋下さんけしからんと言っているわけでなく、大阪都構想をもっと説明してと、いろんな表現を使って言っているのだと理解している。その点は悪くない」と評した。
そのうえで「西をジャーナリストと評するのは抵抗があるが、あの熱血さわやかな人(橋下氏)にやられたら、シュンとなりかねないが、きちっと対応している。そういう意味ではリストに載ってるのも結構ではないか」と話した。
ただし、グルメ情報なども紹介するお昼の番組だけに「あまり目をつけられても」と、平和に論戦が行われることを希望していた。
「ちちんぷいぷい」は99年にスタートした関西の名物番組で、昨年4月からは放送時間を拡大し、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に対抗。今年も平日昼間に視聴率10%前後を獲得しており、昨秋からは北海道地区でも放送されている。