酷評の藤井教授 橋下大阪市長に反論
大阪市の橋下徹市長(45)と、大阪都構想やネット動画での「ヘドロチック」酷評を巡りバトル状態にある、京都大大学院教授で内閣官房参与の藤井聡氏(46)が5日深夜、フェイスブックに“声明”を掲載。酷評を受けた橋下氏が近く京都大総長宛に見解を問う書面を送付すると表明したことに対し「チクるとか、市長の割に度量が狭い」「我が京大は言論封殺には屈しません」と反論した。
一連の問題は藤井氏がネット動画で橋下氏について「ヘドロチック」「問題意識は私利私欲」「絶対にツレ(友達)なったらアカン」「腐る最先端」などと酷評。
これに橋下氏は5日の定例会見で、近く京都大学総長に見解を問うことを表明。「大学教授が政治家を批判・論評するのは当然のことだが、あれは限度を超えて調子に乗っている」「税金が投入され、全くの私人でない国立大教授の発言としてどうなのか」と指摘。京都大の対応次第では国会質疑に持ち込む構えをみせた。
これに対し藤井氏はフェイスブックに速攻で反論を掲載。“ヘドロ酷評”については「我が愛する青春の街大阪、についてでなく、その大阪で生まれた一人の政治家の特徴についての個人的見解を、全国の有権者に説明するのは重要な言論活動だと認識しての発言」と説明した。
そのうえで橋下氏の動きに「いずれにしても、ちょっと悪く言われたくらいで学長にチクるとか、市長の割に度量が狭い。とにかく、我が京大は言論封殺には屈しません」と記載。「特に大阪の皆さんにお伝え(拡散!)いただけますと幸いです!」とした。
一方で、この件とは別個に、橋下氏は推進する大阪都構想に批判的な藤井氏に、大阪維新の会から公開討論を要求する書面を送付しているが、こちらは5日段階では回答がないと明かしていた。
最近に藤井氏が出演したテレビ番組で「中立的立場」と発言したことを挙げ、橋下氏は「反維新の団体の集会に出ておきながら、この人は本当に…なんともセコい学者の典型例。もう、このコチンピラだけは、きっちりただしていきますよ」と宣言していた。