坂東三津五郎さん死去 59歳…すい臓がん
歌舞伎俳優の坂東三津五郎=本名・守田寿(もりた・ひさし)=さんが21日午前2時3分、すい臓がんのため都内の病院で亡くなった。59歳だった。13年8月末、「すい臓腫瘍の治療のため」9月の舞台の降板を発表。9月にすい臓がん切除の手術を受けた。14年4月に舞台復帰したが、検査で自宅療養が必要とされ、治療を続けていた。
関係者によると、実は、昨年9月の定期検査で肺に転移が見つかっていた。
三津五郎さんは今年1月末にインフルエンザに感染し、肺炎も併発していたため、都内の病院に緊急入院。それでも、2月7、8日には一時外出の許可をもらい、都内で行われた「日本舞踊 坂東流」の名取試験に立ち会ったほか、8日は、NHK BSプレミアム「美の壺」(27日放送)の収録を自宅で行っていた。
容体が急変したのは2月17日。その後、小康状態を保っていたものの、21日未明、家族が見守る中、静かに息をひきとった。前日まで意識があったという。
葬儀・告別式は25日午後3時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は長男で歌舞伎俳優の坂東巳之助(ばんどう・みのすけ)。