故・大豊氏の娘ら2世勢揃いの新人公演
宝塚歌劇団星組新人公演「黒豹の如く」が24日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で行われ、入団6年目の礼真琴(れい・まこと)が客席を圧倒する堂々とした演技を見せた。
元サッカー日本代表の浅野哲也氏を父に持つ礼は、これが3度目の主演。得意の歌、ダンスを武器に、本公演でも活躍を見せているだけに、完成度は群を抜いた。本来は可愛いタイプの男役だが、今回は本役の柚希礼音(ゆずき・れおん)に負けない、男臭い芝居を見せた。
柚希の退団公演ということもあり、いつも以上にアドバイスももらった。「心情の流れやキスシーン、いろいろ教わりました。まだまだです」と反省。その一方で「これまでの新人公演では、何をやったかわからなかった。でも今回はおけいこ場でやってきたことがそのままできた」と成長を口にした。
2番手として礼のライバル役を演じた野球解説者の広岡達朗氏の孫娘・麻央侑希(まお・ゆうき)は今公演で新人公演を卒業。パワフルな演技を見せた。
また礼の同期で、元中日や阪神で活躍し1月に亡くなった大豊泰昭氏の娘・ひろ香祐(ひろか・ゆう)も、悲しみを乗り越え、堂々とした芝居を披露。達者な演技で舞台を引き締めていた。