読テレ「委員会」たかじんさん消える

 読売テレビは18日、大阪市の同局で春の番組改編説明会を開き、タレントのやしきたかじんさんの冠番組「たかじんのそこまで言って委員会」(日曜、後1・30)を4月から「そこまで言って委員会NP」と改題するに至った経緯について改めて説明した。

 同局は改編説明会に先駆けて、12日に同番組のタイトル変更を発表。小石川伸哉編成局長はこの日の質疑応答の中で改題についての詳細に言及した。

 昨年1月、たかじんさんの他界直後に冠名についてスタッフで議論したという。その時点では「当面はたかじんさんと一緒にこの番組を続けていこう。それがたかじんさんの思いにも一番かなうことだろう」と継続放送を決めた。

 その後も「一周忌が終わるまでは『その次どうするんだ』という話はやめておこう。1年間はたかじんさんとともにこの番組を頑張って続けていこう」と冠名問題を議題にすることはなかった。

 同局の望月規夫社長が今年1月16日の新春会見で「『委員会』は視聴率がいい。冠を外す、ということについてはノーアイデア」と継続放送の意向を示した背景も説明。小石川局長は「あの段階では(一周忌の前で)われわれも望月(社長)に何も話を上げていないので、ああいう答えになったと思う」と話した。

 1月18日の一周忌特番の放送が終わってから具体的に議論を始めた。「ここからは新しいステップに踏み出していこうとスタッフで決めた。(各方面に)お話もさせていただき、4月以降は新しい方向に進ませていただきますと決めたというのが掛け値のないところ」と説明した。たかじんさんの妻・さくらさんにも報告済みで「特段、問題があったという話は聞いておりません」とした。

 改題するものの、番組制作会社やスタッフはそのままで、放送内容も出演者を含めて大幅な変更はしない方針。ただし現在は、たかじんさんが「委員長」、辛坊治郎氏が「副委員長」の肩書だが、新体制では辛坊氏が「議長」、新しく進行役を務める渡辺真理アナが「副議長」となる。たかじんさんの肩書について、若山編成部長は「今回はまったく考えていない」とし、「名誉顧問」や「名誉議長」で名前を残す可能性を否定。たかじんさんのマスコット人形も消滅する方向だ。

 同局1階に張り出されているたかじんさんの顔を前面に押し出した番組ポスターは4月5日のリニューアル第1回放送を前に張り替えられる。病気療養中から死後1年以上も番組の看板を務めてきたたかじんさんだが、いよいよ姿を消すことになる。

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