ざこば涙「こない上手に亡くなるとは」

故桂米朝さんの思い出を語り号泣する桂ざこば。左は桂米団治=リーガロイヤルホテル大阪(撮影・保田叔久)
故桂米朝さんの思い出を語り号泣する桂ざこば。左は桂米団治=リーガロイヤルホテル大阪(撮影・保田叔久)
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 19日に肺炎のため89歳で亡くなった落語家・桂米朝さんの筆頭弟子の桂ざこば(67)が20日、大阪市内で米朝さんの長男の桂米團治(56)とともに記者会見を行い、師匠との思い出などを語った。

 ざこばは、1月下旬にも米朝さんが危篤状態に陥り、一門の弟子が集まったが無事回復したことがあったことを明かした。その後はなるべく病室に立ち寄るようにしていたが「こないだの危篤は何やったんや」と思うような回復ぶりだったという。

 19日は米團治から電話を受けて、兵庫県伊丹市内の病院に一番に駆けつけた。「またお医者さんが『持ち越します』と言うてくれはる気がして、また解散してと思ってた」ところ、血圧も心拍数も下がっていくのを目の当たりにして「もうあかんな」と覚悟を決めたという。

 「泣くかいなと思ったんですけど、前の危篤のこともあったので、泣くというより、お疲れさんでした。こない上手に…亡くなるというのは、こんなきれいなんかなって思いました…すいません」と言葉を詰まらせ、涙ながらに師匠の最期を語った。

 通夜は24日午後6時から、葬儀・告別式は25日午前11時から大阪府吹田市の千里会館で。喪主は長男の米團治、葬儀委員長は米朝事務所の田中秀武会長が務める。

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