歌舞伎俳優・市川海老蔵（３７）が２０日、京都市内で、中村獅童（４２）と企画した六本木歌舞伎「地球投五郎宇宙荒事」（８月１５～２３日、大阪・オリックス劇場）の取材会を開いた。

　宮藤官九郎（４４）が脚本を担当し、海老蔵が正義の味方、獅童が宇宙人の悪の親玉に扮（ふん）する同作は、物語に入る前に、楽屋で２人が舞台支度を調えながら世間話をするシーンからスタートする。

　２月の東京公演では「僕はほとんど適当でした」とアドリブだったことを明かした海老蔵は「（上演）場所が変わるから、言うことも変わる。大阪では彼（獅童）に秘話があるんですよ。牛丼屋での秘話が。出したら彼、たぶん止まっちゃう」と舞台上で暴露話を披露することを宣告した。

　海老蔵は「僕カードをいっぱい持ってるんで、チラつかせながら虚（きょ）を突いて出す」とニヤニヤ。１０代の頃からの付き合いだけに、逆に獅童に握られている弱みもあるのではと問われると、海老蔵は「全然、大丈夫です。どんなカード出されても、僕がジョーカー持ってますから。彼の焦る顔を楽しんでいただければ」と不敵な笑みを浮かべていた。

　同作は海老蔵がかつて故中村勘三郎さんから「地球を投げちゃうくらいのことをやれよ」と言われていたことから、獅童と“地球投げ”をヒントに挑んだ新作。