今井雅之、大腸がんを告白 舞台は降板
俳優の今井雅之が21日、自身の公式ブログを更新。大腸がんのため、主演舞台「THE WINDS OF GOD」(5月1-31日、東京・新国立劇場ほか)を降板することを発表した。また、所属事務所もファクスでマスコミ各社に発表した。
今井の公式ブログでは、所属事務所が「今井雅之は、この度、2015年5月1日(金)から全国公演を予定しておりました舞台『THE WINDS OF GOD』(主演)を降板する運びとなりましたこと、ご報告申し上げます」と発表した。
またファクスには、今井本人のコメントとして「昨年、大腸を患い検査を行ったところ大腸がんであることがわかり、緊急手術を行いました」と報告。昨年11月に行った手術が大腸がんによるものであったことを明かした。今井は今年2月、今回降板を発表した舞台「THE WINDS OF GOD」の製作発表会見に出席した際、「余命3日」と告げられて腸の手術を行い、体重が20キロ減ったことを告白。症状については「大腸が腐って、腸閉塞を起こして」と説明していた。
さらに今井のコメントとして、「現在は抗がん剤治療を行っております。開腹手術、また抗がん剤による副作用等の影響で、舞台上での発声に限界があり、お客様に完璧な状態で舞台をお観せすることが出来ないと判断し、舞台出演を断念致しました」と、現状と詳細な降板理由を説明した。
その上で「公演を楽しみにしていてくれたファンの皆様、また関係各所の皆様には、ご心配、ご迷惑をおかけすることになってしまい心よりお詫び申し上げます」と謝罪。「今は治療を第一に、元気になって舞台に戻って参ります。今回出演は出来ませんが、本作品は私今井の魂です。ご観劇頂いたお客様に絶対に満足して頂ける自信があります。劇場へ足をお運び頂ければ幸いです」とファンに呼びかけた。
所属事務所はファクスで、これまで大腸がんであることを伏せてきたことについて「ファンの皆様ならびに関係各所にご心配をおかけしたくないという本人の強い希望で、詳しい病名を公表せずにおりましたこと、深くお詫び申し上げます」と説明。「本人は現在も出演したい強い意志がありますが、残念ながらドクターストップがかかり、苦渋の決断に至った次第です」と、今井の心境を慮った。
今井の代役には俳優の重松隆志(41)が起用されるが、7日の仙台公演、20日の名古屋公演、30日の那覇公演は中止となる。また、4月30日に行われる舞台の通し稽古の際に今井自身が来場して取材に応じ、病状等を説明することも発表された。体調を考慮しながら、公演中に今井が直接、劇場を訪れてファンに謝罪する予定もあるという。