うつみ宮土理 悲しみ全く癒えず
4月15日に肺がんのため80歳で亡くなった俳優の愛川欽也さんの妻でタレントのうつみ宮土理(71)が10日、中目黒の「キンケロシアター」で会見を開いた。
愛川さんが亡くなってから、うつみが取材に応じるのは初めて。密葬後初めて自宅から出たといううつみは、目が落ちくぼみ、深い悲しみに憔悴(しょうすい)しきった様子。遺影を横に置いた質疑応答では、涙ぐみながら感情を高ぶらせ、強い言葉で返す場面もあった。
最後の様子を聞かれると「そういうことは言えません。悲しすぎて、その質問は酷です」。最後まで自宅で看病したことに「入院の選択は?」と尋ねられたときは「病院へ行ったら治るんですか?愛川がうちが好きだから」と逆質問した。関係者が30分の予定を20分で打ち切ると、うつみは遺影を抱きかかえて退出。悲しみがまったく癒えていない様子を印象づけた。
「看病しているときは横に連れ添って手をつないでいた。その手が弱くなって、旅立ってしまった」と涙ぐみ「こんなに人生で悲しくてつらくてさみしくて愛おしくて、一緒に天国に行ってしまいたいと何度も思った」と話した。現在は自宅で、遺骨を抱いて寝て過ごすなどしており、関係者は「まだ仕事ができる状態ではない」(関係者)という。
お別れの会も開く計画はあるが、時期は未定。6月6、7日に同シアターで「愛川欽也の思い出展示会」を開催する。