グッディ生中継 原因は「行き違い」

 フジテレビの亀山千広社長が29日、同局内の定例会見で、「直撃LIVE グッディ!」22日放送で、交通事故で亡くなった俳優・萩原流行さんの妻、まゆ美さんの記者会見を、生中継しない約束のところを生中継してしまった問題について説明した。

 会見場所となった都内の弁護士会館は原則、テレビの生中継を禁止しており、当日も各放送局の間で生中継をしないことで申し合わせをしていた。しかし、「直撃LIVE グッディ!」が生中継をしてしまい、出席した弁護士が警告、さらにその後も中継を続けたため、まゆ美さんが会見を一時中断。番組中、安藤優子キャスターが謝罪する事態になった。

 亀山社長は「現場の場所、建物の規約と、(フジテレビとしては生中継の)前例があったからという行き違いがあって、すったもんだがあったとうかがいました」と話した。後にまゆ美さん側と話し合いをし、「理解していただいたので、尾を引くことはない」とした。

 ただ、社長は一般論として、「会見を生で中継してほしくない、ということが許されるのかな。だったら、会見はしない方がいい。会見をするということは肉声を伝えるということ」と会見を開きながら生中継を拒否することに否定的な見解を示した。「昔、佐藤さん(佐藤栄作首相が)テレビだけでやりたいと言ったのと真逆ですよね」と佐藤元首相の退陣表明演説を例に、疑問を呈した。

 生放送のあり方として、「生というのはリアルタイムで速報するのも必要なんですが、精査する時間はテレビ局にもあるべき。十分なネタをそろえられるかという問題もありますし、一番良くないのは、作り手が混乱している場面を見せることで、一番視聴者を不安にさせると思う」と指摘。「生でものを伝える。でも、準備をしっかりして、それに慣れていただきたい」と制作陣の奮起を促した。

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