渡辺謙 トニー賞主演男優賞逃す
米演劇界で最も権威のあるトニー賞の授賞式が7日夜(日本時間8日午前)、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開かれ、渡辺謙(55)が王様役で主演するミュージカル「王様と私」がミュージカル部門のリバイバル作品賞を受賞した。渡辺は主演男優賞に選ばれなかった。
同作品で家庭教師役を演じたケリー・オハラがミュージカル部門主演女優賞を受賞、王妃役のルーシー・アン・マイルズも助演女優賞を受賞した。
トニー賞はミュージカルと演劇の2部門が対象で、特別賞を含め20以上の賞がある。
「王様と私」はミュージカル部門でリバイバル作品賞、主演男優賞、主演女優賞、演出賞など9の賞にノミネートされていた。
日本人の受賞歴としては、2013年に川名康浩さんがプロデューサーの一人として参加した「キンキーブーツ」がミュージカル部門の作品賞を獲得したことがある。
「王様と私」は19世紀のシャム(現タイ)王国の国王と英国人家庭教師の交流、葛藤を描いたミュージカルで、初演は1951年。映画化もされた。渡辺さん主演のリバイバル公演は、今年4月にニューヨークのリンカーンセンターで始まった。 【ニューヨーク共同=尾崎元】