大山「ドラえもん」の肉声に感動の反響
俳優の砂川啓介(78)が12日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演。認知症を公表した妻で女優・声優の大山のぶ代(81)の肉声メッセージが公開された。大山は認識していないとは思われるが、声優を務める「ドラえもん」の声そのもので、ネット上では「懐かしいドラえもんの声で涙出た」「ドラえもん…涙」などと大きな反響を呼んでいる。
黒柳徹子(81)と大山は、1960年にスタートしたNHKの人形劇「ブーフーウー」以来、55年の親交があり、2人の結婚式でスピーチをするほどの親しい間柄。砂川が5月13日にラジオで大山の認知症を公表後、自宅に見舞いのファクスを送り、励ましていた。
砂川によると、大山は一緒に黒柳のファクスを読んだという。番組の最後には大山が吹き込んだ音声メッセージがサプライズで流された。
「チャック(黒柳の愛称)、ペコ(大山の愛称)です。お久しぶりです。お元気ですか。啓介さんにファクスが届いて…ありがとうございます。また、番組に啓介さんが出ることになって、よろしくお願いします。私もがんばりますから。またね、ありがとう」。
意識はしていないはずだが、声は自然と「ドラえもん」になりきっていた。
黒柳はメッセージを聞き終えると、「すごい」と言葉を失ったように感動。「外にご飯を食べにいくのは大丈夫なの?」と砂川に聞くと、「前は大丈夫だったんですけど、ここんとこはちょっと連れていけないんですよ」と体調がいい時と悪い時の波があることを聞かされ、「でも、あなたの所(自宅)でご飯食べてもいい。一緒にご飯食べれれば、いろんなことがよみがえってくるかもしれないし。脳がうまく活性化してくるんじゃないか、って」と涙声。
黒柳は「私の何倍も記憶力がよかった彼女が…もう信じられない。あなたが(認知症を)発表した時、悲しくって…」と涙をこらえ、声を震わせながら話した。
番組途中からネット上では大山の肉声に反響が続々。「感涙」「胸がいっぱい」「ドラえもんの懐かしい声でご病気とは思えなかった」「声は相変わらず、私の大好きなドラえもんだった」「大山さんのお声は当たり前だけど健在で、とてもドラえもんだった」などという声であふれた。