５月に宝塚歌劇団を退団した元トップスターの女優・柚希礼音（３６）が１７日、都内で、退団後初舞台となるミュージカル「プリンス・オブ・ブロードウェイ」（１０月２３日から東京・東急シアターオーブ、１１月２８日から大阪・梅田芸術劇場）の製作発表に出席した。

　伝説の舞台演出家ハロルド・プリンス氏の生涯を描き、プリンス氏が自ら演出。日本で初演後に海外公演も検討されている。

　宝塚在籍中に訪れたニューヨークでプリンス氏に今回の話を持ちかけられたという柚希。全編を英語で演じ、女優としてスカートをはくが、劇中劇で男役を演じる場面もある。プリンス氏は「レオン（礼音）さんは素晴らしいパフォーマー。ブロードウェイの次の日本人スターはレオンさんだなと思う」と絶賛した。

　柚希は「夢のよう。まさか現実になるとは。不安だらけですが、挑戦がしたかった。思い切り挑戦したい」と気合十分。稽古は米ニューヨークで９月から行われるが、柚希は７月に渡米し「語学学校に入り、歌とダンスをもう一度やり直します」と世界へ羽ばたく決意を明かした。

　なおハロルド氏の日本語の声は同氏と長年の親交がある市村正親（６６）が担当。「光栄」と意気込んだ。