2代目ドラえもん たてかべさんに感謝
アニメ「ドラえもん」で2代目ドラえもんの声を務める声優の水田わさびが22日、フジテレビ系の情報番組「直撃LIVEグッディ!」に出演し、18日に急性呼吸器性不全のため80歳で亡くなった、声優たてかべかずやさんに感謝の言葉送った。
たてかべさんは同アニメでジャイアンの声を長く務めていた。
大山のぶ代からドラえもんの声を引き継いだ水田はたてかべさんを“かべさん”と呼んで恩師であることを明かし、「かべさんは本当にいっぱい、いっぱいみんなの面倒見てくれた。本当にありがとうございました。感謝の気持ちしかありません」と述べた。続けて「私はかべさんに出会えて人生が変わった。かべさんに出会えたから今の人生がある」と語ると、最初はドラえもんの声優らしく陽気な声を出していたものの、次第に両目に涙がたまった。
水田は元もと小劇団に所属していたそうで、舞台に立っている水田を見て、たてかべさんが「あの子ちょっと気になる」と声をかけたのがきっかけだった。水田は「馬の役をやっている私を見てスカウトしてくれたようなもの。セリフもない鳴き声だけの役だったんですけど」と振り返った。
2005年にアニメ「ドラえもん」新声優発表があった時にはたてかべさんから真っ先に連絡があり、「びっくりしたよ、わさびちゃん。おめでとう、やったな」と祝福しれくれた。
たてかべさんとは約束を交わしていて、それは「泣き顔は似合わない」ということ。水田は「笑顔、笑顔、笑顔」と自身に言い聞かせ、涙をこらえた。