安藤忠雄氏“新国立問題”沈黙破り会見
2520億円に膨らんだ巨額の総工費が問題となっている新国立競技場のデザインの採用を決めた有識者会議の委員長で、建築家の安藤忠雄氏(73)が16日、都内で記者会見を行い、採用を決めた経緯を説明した。
会見に先立って配布された「新国立競技場基本構想国際デザイン競技 審査とその後の経緯について」と題された説明文では五輪招致に向けた新国立の国際デザイン競技の審査経緯が書かれており、世界から46作品の応募があった中、「上位作品については票が別れ、最後まで激しい議論が交わされました。その結果、委員会の総意として、ザハ・ハディド氏の案が選ばれました」という。当時もザハ案については技術的な難しさ、コスト面について課題があったが、「ザハ・ハディド氏と日本の設計チームによる次の設計段階で調整が可能なものと考えられました」と、判断したという。安藤氏は「国際デザイン競技審査委員会の実質的な関わりはここで終了し、設計チームによる作業に移行した」と、説明した。
その後は日本スポーツ振興センター(JSC)と選出された設計チームによって設計作業が始まり、14年5月に基本設計が完了。この時点で概算工事費は1625億円で、安藤氏の認識では「この額ならばさらに実施設計段階でコストを抑える調整を行っていくことで実現可能」だったという。
その後、総工費が膨れあがったことについては「消費税増税と物価上昇にともなう工事費の上昇分は理解できますが、それ以外のコストアップにつながった項目の詳細について、また、基本設計以降の実施設計における設計プロセスについては承知しておりません」とした上で「さらなる説明が求められている」と、綴った。
最後には「発注者である日本スポーツ振興センターの強いリーダーシップのもと、設計チーム、建設チームが、さらなる知恵を可能な限り出し合い一丸となって取り組むことで、最善の結果が導かれ、未来に受け継がれるべき新国立競技場が完成することを切に願っています」と、結んだ。
新国立競技場は12年11月に安藤氏が委員長を務めた審査委員会が、イラク人建築家のザハ・ハディド氏によるデザインに決定。開閉式屋根にキールアーチと呼ばれる2本の弓状の巨大な特殊構造を用いた流線型のスタジアムは、20年の東京五輪招致成功に一躍を担ったが、建設費が当初の見込みを大きく超えることが発覚し、各所から批判を集めていた。
これを受け、日本政府は15日に計画の見直しの検討に入ったと報じられた。
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