嵐の大野智（３４）が２３日、東京・表参道ヒルズスペースＯで７年ぶり２度目となる個展「ＦＲＥＥＳＴＹＬＥ２」（２４日～８月２３日）のＰＲ会見を行った。大野はこの７年の間で「いろんなことがあった。いろんな葛藤があっての個展」と感慨深げに語り、「僕は仕事だけやってるとダメ。描くことでちょうどバランスが取れる」と絵を描くことがアイドルを続けていく上で重要であることを改めて明かした。

　２００８年に同所で初個展を開催して７年。今月初旬に上海で開催した海外初個展「ＦＲＥＥＳＴＹＬＥ　ｉｎ　Ｓｈａｎｇｈａｉ　２０１５　楽在其中」も大きな反響があった。今展はアクリル画、細密画、オブジェなどに加え、初めて油絵にも挑戦。大型の作品が多いのも特徴だ。また７年前同様、大野以外のメンバーが大野を描いたスケッチも展示されている。

　大野は「もう７年も経ってしまったっていう感情。７年経った気はしないし、振り返れば長かった気もするし…。７年でいろんなことがあった。描けなくなったこともあるし、いろんな葛藤があっての個展ですからねぇ」と感慨深げ。前回の個展を終え「もっといいものを作らなければ」とのプレッシャーから創作できなくなった時期もあるというが、親交のあるアーティスト・奈良美智氏からアドバイスされ、吹っ切れたという。

　アイドルとしての多忙な活動の合間を縫っての創作。大野は「僕は仕事だけやってるとダメ。描くことでちょうどバランスが取れる。仕事が忙しくなると逆に描きたくなる。寝ないで描いていた方がストレス発散になるみたい」と明かす。創作イメージは「急に沸いてくる」そうで「ひらめきで、ワクワクが止まらなくなる」とアート愛をあふれさせた。

　「７年前とはだいぶん変わった。絵のタッチや技法…一番変わったのは僕の気持ち。それが絵に出ていると思う」と大野。「表じゃなく裏の７年間のすべてが絵で表されています」と胸を張り、「次回？作品がたまればまたいつか。また違う絵になっているでしょうね」と笑った。

　来年３月には大阪で開催。個展と同名の作品集も２４日に発売される。