猿之助 歌舞伎版ワンピースでルフィに
歌舞伎俳優の市川猿之助が、大ヒット漫画を舞台化した「スーパー歌舞伎2 ワンピース」(10月7日~11月25日=東京・新橋演舞場)で主役のルフィなど一人三役を演じることになり、28日、都内で制作発表を行った。累計発行部数3億2000万部の大人気漫画の初めての歌舞伎舞台化として注目を集めている。
この日は配役が発表され、猿之助は、海賊王を目指す主人公『モンキー・D・ルフィ』、絶世の美女『ハンコック』、ルフィがあこがれる海賊『シャンクス』の一人三役。「これも縁だな。あっちはモンキーで、すごくシンクロしていてありがたい。作ってる本人も想像がつきませんが、ここから宝探しの冒険に出たいと思います」とストーリーになぞらえ気合を込めた。
世界中で人気の作品とあって、「フランスに行ったときにワンピースの本が並んでいてうれしかったので、フランスでもやりたい!!」と海外公演という“大航海”も夢見た。
ルフィが船長の麦わら海賊団を演じる顔ぶれは、剣豪『ゾロ』を坂東巳之助、コック『サンジ』を中村隼人、美人航海士『ナミ』を市川春猿。原作者の小田栄一郎氏は、「歌舞伎というフィルターを通すと、海賊たちがどんな美しさを放つのか。制作の片鱗を見せていただくに、すごいものになるという予感しかいたしません」と期待のコメントを寄せていた。
ほかに福士誠治がエース役を演じる。