加藤武さん死去 「犬神家-」刑事役
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劇団文学座の代表で映画「犬神家の一族」の刑事役などで親しまれた俳優の加藤武(かとう・たけし)さんが7月31日に亡くなったことが1日、分かった。86歳だった。
加藤さんは31日夕方、スポーツジムのサウナで倒れ、その後、搬送先の病院で死亡が確認された。直接の死因は不明という。葬儀は親族のみで執り行う。
加藤さんは1929(昭和4)年5月24日、東京生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、1年間中学の英語教師を務めたが、芝居への思いを断ち切れず、1952年に文学座にはいった。
文学座の代表的な舞台に立つ一方、映画「蜘蛛巣城」、「隠し砦の三悪人」「悪い奴ほどよく眠る」などの黒沢明監督作品にも多数出演。映画「犬神家の一族」、「悪魔の手毬歌」などの金田一耕助シリーズにも出演し、幅広く人気を集めた。