花紀京さんが死去 78歳 肺炎

 吉本新喜劇でボケ一筋として活躍した花紀京(はなき・きょう)さん(本名・石田京三)が肺炎のために亡くなったことが6日、分かった。78歳だった。ニッカポッカと腹巻き姿というトレードマークで親しまれたが、ここ10年以上は病に伏せり、闘病生活を続けていた。

 所属事務所によると、亡くなったのは5日。大阪市内の病院で息を引き取った。遺族の意向により、通夜は6日、告別式は7日に家族と近親者のみで執り行う。

 花紀さんは1937(昭和12)年、近代上方漫才の創始者、横山エンタツの二男として生まれた。関西大学仏文科中退。在学中に劇作家の花登筺(はなと・こばこ)に出会い、当時の人気劇団「笑いの王国」の一員に。花紀という芸名の「花」の字を花登からもらい、コメディアンとしてスタートした。

 しかし、その後は劇団と主張が相いれず、退団して62(昭和37)年、吉本興業に入社。以来、吉本新喜劇の舞台で活躍し、63(昭和38)年には座長となって現在の吉本新喜劇の基礎を築いた。ニッカポッカに帽子、腹巻き姿でボケ一筋として活躍。同新喜劇の原哲男や岡八朗らとの掛け合いや、ひょうひょうとした演技で幅広く人気を集めた。

 89(平成元)年、吉本新喜劇を退団。その後は主に、舞台で活躍する。01(平成13)年、ダウンタウンらとCD「明日があるさ」をリリース。同年、NHK紅白歌合戦に初出場した。02(平成14)年には映画「明日があるさTHE MOVIE」に出演した。

 花紀さんは03年5月末には低酸素脳症で大阪市内の病院に入院した。02年8月には脳腫瘍で摘出手術を受けていた。

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