柴咲「直虎」 脚本家・森下氏が初大河
2017年のNHK大河ドラマが女優・柴咲コウ(34)主演の「おんな城主 直虎」に決まり、25日、都内の同局で発表された。戦国時代に男性名を名乗って城主を務めた異色の人物、井伊直虎が主人公。柴咲はこれまでにNHKのドラマに出演したことはなく、「一度も大河ドラマに出たこともなく、いきなり大役の話がきて、驚いています。1年かけて何かをやることがなかったのですが、試されるという…楽しみです」と話した。
脚本は、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」や「仁-JIN-」「天皇の料理番」などのヒットメーカー、森下佳子氏(44)。大河を手がけるのは初めて。物語は、直虎が9歳のころ、同じ年の婚約者と別れるところから始まり、その後出家し、31歳で城主となる。柴咲は20歳から47歳までを演じる。
大河初挑戦の森下氏は、大河の概念についてチーフ・プロデューサーの岡本幸江氏から「スターにいっぱい出てもらって、大きな舞台で大暴れしてもらう、豪華絢爛なドラマのことです」と説明され、「なんだ大河ドラマって…祭りだったのか!」と心が軽くなったことを告白。「血湧き肉踊る戦国を直虎さんと共に熱くしたたかに生き抜いていくのが今から楽しみでならない」とコメントした。
“直虎と4人の男”が裏テーマで、この婚約者が、その1人目。城主となってからは井伊家をまとめ、機転と交渉力で大国と渡り合う様が描かれ、岡本氏は「女社長が中小企業を立て直していく様。直虎は何かを成し遂げた人ではないが、今の日本に何かヒントを投げかけられるのではないか」と期待した。
史実に基づいた直虎の資料はほとんど残っていないが、その分、自由にイメージを膨らませられるのも魅力。岡本氏は「きりっとした強さを持った30代前半の女性、ということで柴咲さん以外には考えられなかった。ご本人も虎っぽいですし」と起用理由を説明。
ビジュアルについても「男装のアイデアもある」と明かし、出家時代の髪型についても「きれいな人なので、隠すのはもったいない。当時はおかっぱにしていた人もいたようなので、考え中です」とした。