急逝の加藤武さん後輩「いい舞台に」
7月31日にスポーツジムのサウナで倒れ死去した俳優の加藤武さん(享年86)が出演予定だった舞台「すててこてこてこ」(9月26日から可児市文化創造センター、10月11日から東京・吉祥寺シアター)の制作発表が1日、都内で行われた。
同舞台には加藤さんの急逝で「追悼」と銘打たれた。加藤さんの代役を務める文学座の後輩・坂部文昭(70)は「加藤先輩との思い出は限りなくある。真摯に稽古すれば必ず加藤先輩を追悼するいい舞台になるはず」と熱演を誓った。
演出家の西川信廣氏は「亡くなる日の朝5時21分に『(劇中でやる落語)“青の別れ”のこの部分をやりたい』という原稿のメールが来た。その日の夕方に亡くなられたのでビックリした。この舞台に相当思い入れがあった。その部分はそのまま生かしています」と加藤さんを偲んだ。
なお、発表されていない加藤さんの死因について西川氏は「正式な死因がわかるのは2カ月くらいかかると聞いたが、脳などではなく心疾患のようだ」と明かした。