歌舞伎俳優の中村獅童（４２）が主演を務める京都南座９月公演「新作歌舞伎　あらしのよるに」（２６日千秋楽）が３日、初日を迎え、共演の尾上松也（３０）らとともに開演前に舞台コスチュームのままで会見した。

　同舞台は、オオカミとヤギの立場を超えた友情を描いたロングセラーの童話絵本「あらしのよるに」を歌舞伎化。登場するのは動物だけで人間は一切出てこない。

　お人よしのオオカミを演じる獅童は、ヤギ役の松也について「かわいい」「かわいい」と連呼。自身のオオカミぶりを聞かれても「オオカミでやんす！」と作中のセリフの語尾にちなんで明るく返答。松也に「ふざけてる。真剣にやってくださいよ」と注意される場面もあった。

　同時期に大阪松竹座では藤原紀香との交際を宣言した片岡愛之助も新作舞台「もとの黙阿弥」に挑戦中。ライバル心を問われた松也は「あちらがどうということでなく、自分たちのお芝居をお客さんに楽しんでいただくことが先決でございます」と答えた。

　今作は稽古期間が１週間と短かった中で初日を迎えたこともあり、獅童も「いっぱいいっぱいなんです。１週間で練り上げて、本当に寝ずにつくったので、そんな余裕はありません。自分たちだけのことで精いっぱいでやんす！」と松也に同調した。

　愛之助が交際宣言したことを受けて、熱愛が報じられる元ＡＫＢ４８の前田敦子との近況を問われた松也だが「何の話ですか？これから『あらしのよるに』を始めるんだよという時の話ですよ」とかわしたところで会見は終了。獅童も「分からないでやんす！」と“援護”しながら会見場を後にした。