桂春之輔、赤字なら米朝さんの直筆売る

「天満天神繁昌亭」の記念式典に出席した桂春之輔(右)と桂米團治(左)
「天満天神繁昌亭」の記念式典に出席した桂春之輔(右端)と桂米團治(左端)
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 落語家の桂春之輔(67)と桂米團治(56)が15日、大阪市内で、2006年の開場から丸9年となる上方落語の定席「天満天神繁昌亭」の記念式典に出席。上方落語協会の副会長を務める春之輔は「あっという間の9年」と感慨深げにあいさつした。

 会長の桂文枝(72)を中心に上方落語の発展や普及を目指して開場された「-繁昌亭」。若手落語家の育成面でも貢献してきた。一方、消費増税などが影響し協会の14年度決算は約500万円の赤字となり、観覧料を16日から500円値上げした。前売り2500円、当日3000円となり春之輔は「その分、内容を充実いたしまして、落語の修行に専念いたします」と理解を求めた。

 舞台には人間国宝で今年3月に亡くなった桂米朝さん(享年89)直筆の「楽」の字のレプリカを展示。米朝さんの長男・米團治は「機嫌よく書いていました」と懐かしみ、春之輔も「ほんまに宝。でもまた赤字になったら売りに」と冗談を交えながら米朝さんをしのんでいた。

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