大原麗子さん豪邸が売却 七回忌終え
2009年8月に亡くなった女優・大原麗子さん(享年62)が暮らした東京・世田谷区岡本の豪邸が今年9月、売却されていたことが5日、明らかになった。実弟・政光さんがTBS系「私の何がイケないの?」に出演し、明かした。
この8月に七回忌を終え、9月に売却された。生前、大原さんは「この家をもし売る時には、できればそのまま残してくれるとうれしいな」と話していたといい、政光さんによると、売却後も壊されずに形が残されるという。
大原さんが念願の自宅を建てたのは1986年。再婚相手だった歌手・森進一との離婚から、2年後のことだった。約150坪の土地と建物の建築費用は合わせて5億7000万円に上ったという。
広すぎる豪邸。電気代だけで月に約10万円、固定資産税は年間200万ほどかかった。仕事がなくなった上に難病のギラン・バレー症候群を発症し、鬱(うつ)病を患うなどし、晩年の生活は困窮。それでも、手放さなかった思いの詰まった自宅だった。
大原さんは09年8月6日、自宅の寝室で誰にも看取られず、亡くなっていたのが発見された。死後3日がたっていた(※当初は遺体の状況などから死後2週間と報じられた)。最後に携帯電話をかけようとしたのか、右手を携帯に伸ばしており、その距離は15センチほどだったという。孤独死だった。
政光さんによると、大原さんは昨年11月に亡くなった高倉健さんに長年、恋心を秘めており、「憧れの健さんの近くに住みたいというのはあったんだと思います」。困窮しても豪邸を手放さなかった理由は健さんへの思いではないかと、政光さんはみる。
健さんは大原さんの死後、毎年、命日に線香を届けていたという。