虎党千秋も複雑…広島“誤審”響く
「広島0-3中日」(7日、マツダスタジアム)
“世紀の誤審”が最後の最後にとてつもない影響を与えてしまった。ネット上には「あの大誤審がなければ」「広島、可哀想」などの悲鳴があふれた。また、阪神ファンのタレント・千秋もツイッターで大誤審に言及し、複雑な心境をつぶやいた。
3位・阪神にゲーム差なしの4位で今季リーグ最終戦を迎えた広島は、0-3で中日に敗れ、69勝71敗3分けで4位が確定。70勝71敗でシーズンを終えていた阪神とわずか0・5ゲーム差で、3年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。
誤審騒動が起こったのは、9月12日の阪神-広島戦(甲子園)。2-2の同点で迎えた延長十二回表、広島・田中の勝ち越し弾と思われた打球が、審判の判定で三塁打に。ビデオ判定に持ち込まれたが覆らず、試合はそのまま引き分けに終わった。
だが翌日、セ・リーグが再度の検証を行い、本塁打であったことを確認。誤審を認め、謝罪した。だが試合結果について訂正は行われず、広島は1勝を損した形になった。
熱烈な虎党で、阪神・南球団社長らフロント、和田監督ら首脳陣とも懇意にしている千秋は7日の試合終了直後、ツイッターで「阪神タイガースCS進出。広島さんには幻のホームランのことがあったしなんとなく大喜びは出来ないけど」と誤審問題に言及し、複雑な心境を告白。「先週の神宮球場が、和田監督と今年の阪神の見納めかと思ってたけど•••東京ドーム行くしかないですね」とつぶやいた。
一方、広島ファンのアンガールズ・田中卓志は、試合前にブログで「カープの題勝負が今夜!!!!(中略)阪神のホームラン誤審の事を、グチグチ言わないでいいように、勝ってくれ!絶対勝ってくれー」と『進撃の巨人』ならぬ“進撃の田中”にふんしたコスプレ姿でエールを送っていた。