村上春樹氏 ゆかりのピザハウスため息
2015年のノーベル文学賞が8日、ベラルーシのスベトラーナ・アレクシエービッチ氏に決まり、「ノルウェイの森」「1Q84」などで知られる村上春樹氏(66)の受賞はならなかった。村上氏が兵庫県芦屋市に住んでいた時に通い、エッセー「辺境・近境」でも言及した神戸市中央区のピザハウス「ピノッキオ」には村上ファン十数人が集まって吉報を待ったが乾杯は今年もお預けとなった。
村上氏が同賞候補にあげられるようになって数年がたち、同店での「受賞を待ちわびる会」は4回目。オーナーの山中崇裕氏は「村上氏はプロ野球のヤクルトファン。ヤクルトは優勝したし、いけると…」と期待を持っていたが残念な結果となった。
村上氏は神戸市内の高校に通学していたころから同店の客に。1995(平成7)年に発生した阪神・淡路大震災発生後には実際に足を運んで同店が健在であることを確認したという。