女性漫才師の今くるよ（年齢非公表）が１８日、『京都国際映画祭２０１５』で上映されたドキュメンタリー映画「ワレワレハワラワレタイ～ウケたら、うれしい。それだけや。～」（公開時期未定）のトークショーに登場した。

　同作はお笑いタレントの木村祐一（５２）が吉本興業に所属するベテランから若手まで１０７組の芸人にインタビュー。この日上映された「今いくよ・くるよ編」は２０１２年８月に大阪市内で撮影していた。

　今年５月、胃がんのために他界した今いくよさん（享年６７）は、インタビュアーを務めた木村の「生まれ変わっても漫才師か？」との問い掛けに対し、「普通の女の子に戻りたい。結婚しなかったことに後悔はしてないけど、今度生まれ変わったらそういう（結婚）生活も送ってみたい」などと答えている。

　在りし日の相方の姿に、くるよは「スクリーンを見てますと、（いくよさんの死が）ホンマに信じられへんぐらいです。いくよちゃんがちょっと元気ないかな、というのが今になったら分かった感じ」としんみりと振り返った。

　「彼女はどんな時でも笑顔でホンマに支えていただきました。今日も隣で座って見ているような気がしました」と改めていくよさんへの感謝を口にした。シルク（年齢非公表）も「人への気遣いがすごかった。見てないようで、いろんな皆のことを見てくれていた」と生前のいくよさんにお世話になったエピソードを披露。くるよは「どやさ！どやさ！」と相づちを打っていた。

　この日、一緒に登壇したお笑いコンビ・おかずクラブとくるよは初対面。２人の外見に親近感を覚えたくるよは「仲がいい方がいいと思う。やっぱり２人で一つの仕事やから、お互いに気心知れて、助け合って、いざというときは笑いをドンというのがいい」と“金言”を授けていた。

　『京都国際映画祭２０１５』はこの日で閉幕。最後にくるよは「今年はすごく盛り上がりました。来年もやります。これからも『京都国際映画祭』をよろしくお願い申し上げます」と締めくくっていた。