女優・武田梨奈（２４）が２４日、都内で、５月２８日に死去した俳優・今井雅之さん最後の出演映画「かぐらめ」の公開初日舞台あいさつに出席した。

　山梨県を舞台にした今作のメガホンをとった同県出身・奥秋泰男監督の母親が昨年１１月に死去。撮影を支えてくれていたという武田は、「完成を一番、楽しみにしてた。今井さんもそうなんですけど、絶対どこかでみてくれていると思います」と涙ぐんだ。

　今井さんとの共演に俳優・大杉漣（６４）は「今井さんの気持ちや俳優としての思い、魂みたいなものは『かぐらめ』に詰まっています」と神妙に話した。

　現場でも話をよくしたといい、「現場で一生懸命にはしゃいでいる今井雅之がいました。僕とくだらない話をいっぱいしました。それが彼の現場の過ごした方で、そこから自分の居場所、役としてのありようを探る俳優でした。僕の方が年上ですけど、学ぶことがたくさんありました。きょうの初日をどっかでみてくださってて、関西弁で『よかったやないか』っていう感じかもわかりません」と今井さんが公開を喜んでいることを願っていた。