テレ東社長 裸芸人おむつ問題で批判
テレビ東京の高橋雄一社長は29日、都内の同局で行った定例会見で、9月12日に同局系で放送されたバラエティー番組「ざっくりハイタッチ」が放送倫理・番組向上機構(BPO)で審議入りが決まったことについて「視聴者が不快な思いをしたと思う。重く受け止めている」と語った。番組作りの姿勢についても「編集で調整すれば済む問題ではない」と厳しい目を向けた。
同番組では「赤ちゃん育児教室」として、出演した千原ジュニアが赤ちゃんにふんし、裸におむつを着用した状態で、寝転がったり脱がせられたりしていた。
これに対し、BPOは「『若者に人気の芸人が出演する番組で下品なことを公共の電波で流すことはひどい』などの意見が寄せられた」として、審議入りを決めた。
「成人男性のおむつ着用」については、2013年大みそかに日本テレビで放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル『絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!』」も、赤ちゃんにふんした男性がおむつ交換をして局部を露出(映像は加工)した場面により、審議入り。最終的に昨年4月、「委員会の考え」として問題点を指摘される事態となっている。
これからわずか1年半での“再犯”に、高橋社長は「そんなに時間が経っていないのに、似たような番組をつくった。編集で調整すれば何とかなる問題ではない」と番組作りの姿勢を批判。「面白い番組と(過激な)ギリギリの挑戦は、萎縮しなくてもバランスが取れるはず」と指摘した。
さらに、反省を踏まえた上で「内部基準を検証するよう指示した。これからプロセスを調べて、徹底する。今後のことを考えていくと仕組みを強化をする手立てが必要」と厳しい表情で語った。