V6公演で見せた嵐の気づかい

 人気グループ、V6の全国ツアーファイナルがデビュー20周年を迎えた11月1日に東京・代々木第一体育館で行われ、後輩グループ・嵐がバックダンサーとして登場した。話題となった豪華コラボの裏では緊張に包まれる嵐の姿があった。

 オープニングはTOKIO、Hey!Sa!JUMP、生田斗真(31)、A.B.C-Zの戸塚祥太(28)とともにV6を客席から応援。TOKIOの長瀬智也(37)は、V6のメンバーが前を通るたびにノリノリで出迎えると駆けつけたタレント全員が総立ちとなる盛り上がり。嵐の松本潤(32)らが上着を一枚脱ぐほど、所属タレントの一団は熱かった。

 大盛り上がりで迎えた公演のアンコール1曲目「TAKE ME HIGHER」に嵐は登場。Jr.時代に6人のバックダンサーを務めていた「V6チルドレン」の嵐はジャニーズJr.のダンスを再現して先輩の20周年に華を添えた。

 ステージだけを見れば満点のパフォーマンスで出番を終えた嵐に映るが、舞台裏では当初の熱気から一転、緊張に包まれていた。客席からステージに向かう間は落ち着かない様子で「緊張するな~」と声を漏らしながら本番へと向かっていた。出番を終えた松本は壇上で「自分たちのコンサートより緊張しましたよ」とV6に打ち明けるほどだった。

 バックダンサー企画は7月2日放送のフジテレビ系「VS嵐」にV6が出演したときの対決がきっかけとなった。V6が勝利したら、嵐がV6のバックダンサーを務める約束で6人が勝利。V6の井ノ原快彦(39)は「冗談で言ったくらいに思っていた」というが、嵐は本気だった。

 松本が「どうしましょう?」と井ノ原に相談の電話をかけ、「V6とファンの大事な日だから邪魔だけはしたくない」と自身の出演が20周年を祝う雰囲気を壊さないか確認を怠らなかった。

 最適な出演のタイミングを調べ始めた嵐はV6のコンサートの記録用映像を取り寄せ、松本が「ここだったらいけるんじゃないですか?」と発見。本編を終えたアンコール1曲目に決まった。井ノ原は本編で「TAKE-」が入っていたため、「ここ(本編)で出てくればいいじゃんっていったら、『いや、ここはV6とファンとの距離の話だからダメです』と。そんな深く考えなくても」と笑ってしまうほど徹底した気遣いを見せていた。

 出るタイミングが決まったが、Jr.の踊りを再確認する必要があった。「ジャニーズファミリークラブ」のスタッフにJr.が踊る映像資料の収集を依頼すると、V6の歴代ファンらが映像を届けてくれたという。

 関係者によると、公演1カ月前に映像を取り寄せ始めた嵐は11月から始まる自身の5大ドームツアーリハの合間を縫って本番1週間前に振り付けを確認した。

 バックダンサーを中心にした映像があるわけではなく振り付けを思い返すのは苦労もあったと思われるが、当時の感覚は体が覚えていたという。本番当日、朝のリハーサルにも駆けつけ短い準備期間で本番に間に合わせた。

 1999年のデビューから数々の大舞台に立ってきた嵐も自身の公演にはない緊張感を味わえたことは、いい経験となったようだ。今年の5大ドームツアーはもちろん、2019年に迎える嵐の20周年はどのような公演になるのか楽しみに待ちたい。(デイリースポーツ・上野明彦)

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