今月２３日に心筋梗塞のため死去した写真家・音楽家の今井洋介さん（享年３１）がＤＪを務めていたＦＭ横浜のレギュラー番組「ＳＨＯＮＡＮ　ｂｙ　ｔｈｅ　Ｓｅａ」（日曜、前６・００）が２９日、今井さんの急逝により、モデルでＤＪの井出大介（４０）が代役を務めて生放送された。今井さんは亡くなる前日にも同番組の生放送を行っていた。

　井出は冒頭で「すでにニュースでご存じかと思いますが、今井洋介君が永眠されました。先週の月曜日（２３日）、びっくりしました。本当に驚かれたと思います」と今井さんの急逝を伝えた。今井さんとは公開収録を一緒に行うなど、交流のあった井出は「僕自身も信じられないです。今井君が５年、１０年続けたいと言っていた『ＳＨＯＮＡＮ　ｂｙ　ｔｈｅ　Ｓｅａ』。そんな湘南を愛した今井洋介君を身近に感じながらお送りしたいと思います」と話し、１曲目の音楽コーナーへ移った。

　井出は放送の序盤で、「まだ受け入れられない。先週（２２日）の放送は元気にやっていたのに」と悲しみを吐露。７月からＤＪを担当していた今井さんが、井出が２００４年からレギュラーＤＪを務める同局「Ｔｈｅ　Ｂｕｒｎ（ザバーン）」（土曜、前５・００）内で、翌日に放送される「ＳＨＯＮＡＮ－」の無茶ぶり番宣を行っていたことや、５月に横浜市内の赤レンガ倉庫でのイベントで２人が初めて会った時に、今井さんに対して「すぐ人と仲良くなれる人」という印象を持ったことなどの思い出を語った。

　放送開始から２０分が経過したころには、スタジオ前に広がる横浜港の方向に太陽が昇り始め、井出は「すばらしい朝焼け。あんまりしんみりしてもしょうがない。今日は今井君もスタジオに来てくれてワッツアップしていると思う」と努めて明るくふるまい、放送を進めた。

　放送内では聴取者（リスナー）からの多数の追悼メッセージとともに、今井さんがこの日の放送用に選曲していたという洋楽３曲も流された。