大賞に「トリプルスリー」「爆買い」
今年の世相を反映する「2015ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表された。大賞は「トリプルスリー」(プロ野球ソフトバンクの柳田悠岐外野手、ヤクルトの山田哲人内野手)、「爆買い」(ラオックス羅怡文社長)が受賞した。
「トリプルスリー」とは打率3割以上、本塁30以上、盗塁30以上をマークした打者のこと。「今年、野球界はセリーグではヤクルトが14年ぶりの優勝、パリーグはソフトバンクが2年連続優勝を果たし、その優勝チームの中で、プロ野球ファンのハートをわしづかみにしたのが、(柳田と山田の)二人の選手だった」ということで大賞に選ばれた。
柳田は3割6分3厘という高打率を残し、首位打者に輝いた。山田は38本塁打で本塁打王、34盗塁で盗塁王に輝いた。
「爆買い」は「増加を続ける外国人観光客のなかでも中国からの訪日客は他を引き離し、ドラッグストアで、家電量販店で、スーパーマーケットで、百貨店で、化粧品、医薬品、お菓子など一人当たり17万円以上を『爆買い』し、「大人買い」が精一杯の日本人を圧倒し、世間を驚かせた」ことなどが選考理由に挙げられている。
これ以外のトップテンには五十音順で、「アベ政治を許さない」(作家・澤地久枝氏)「安心して下さい、穿いてますよ。」(芸人・とにかく明るい安村)、「一億総活躍社会」(安倍晋三首相)、「エンブレム」(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)、「五郎丸(ポーズ)」(ラグビー日本代表・五郎丸歩)、「SEALDs」(奥田愛基氏)、「ドローン」(千葉大大学院・野波健蔵特別教授)、「まいにち、修造!」(松岡修造)が選ばれた。
今年の上半期に流行した「ラッスンゴレライ」、「あったかいんだから」や、衝撃的な結婚から派生した「福山ロス(ましゃロス)」は外れ、芸能関係の言葉が例年より少なかった。
選考委員は鳥越俊太郎委員長(ジャーナリスト)と、姜尚中(東京大学名誉教授)、清水均(現代用語の基礎知識編集長)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)の各委員(五十音順、敬称略)。