J・ビーバー お騒がせ報道「傷つく」

 カナダ出身の歌手、ジャスティン・ビーバー(21)が4日、新アルバム「パーパス」プロモーションのためプライベート機で米ロサンゼルスから来日。都内で来日会見を開いた。危険運転やパパラッチとのトラブルなど、お騒がせセレブとしてたびだびメディアをにぎわせているが、「考えすぎずに生きた方がいい」「僕も傷つきやすい人間」と話した。公式に来日するのは13年10月以来だが、昨年もプライベートで日本を訪れており、通算では8回目となる。

 キャップにGジャンというスタイルのビーバーは、新曲のPV中にも登場する電動2輪車ホバーボードに乗って、ご機嫌で会見場にあらわれた。

 クルクルと回るパフォーマンスを披露すると、「日本に戻って来られてうれしいよ。ニホンダイスキ、アイシテマス」と日本語をまじえてあいさつ。世界100以上の国と地域で1位を獲得しているアルバムについて「音楽で注目されるのはうれしい」と笑顔を見せた。

 ジャスティンは12歳だった07年に、動画サイトにアップした歌唱映像が注目され、09年にデビュー。10年に発売したアルバム「My World 2・0」がビルボード史上最年少(16歳1カ月)で首位を獲得するなど一気にスターダムにのし上がった。

 一方で、公私に渡ってさまざまなトラブルを起こしたこともあり、会見では「これまで正しくないことをやった考えすぎたこともあったけど、考えすぎずに生きた方がいいと分かった。スポットを浴びている人間は感情があるということを忘れられがちだけど、僕も傷つきやすいリアルな人間だということを伝えたかった」と話し、自身の体験をアルバムに込めたと語った。

 これまでは“悪ガキセレブ”のイメージが強かったが、この日は会見を時間通りにスタートし、質問者に「名前は?いい質問をありがとう」と優等生そのもの。日本に降り立ってからはファミリーレストラン・デニーズに立ち寄り麺類に舌鼓を打つなど、庶民的な姿も見せた。所属レコード会社からアルバムタイトルにちなみ「目的」と書かれたスケートボードをプレゼントされ「最高だね!またツアーで日本に戻って来たい」と大喜びした。

 会見後は原宿に移動し、ショッピングを楽しんだジャスティン。午後8時からテレビ朝日「ミュージックステーション」の生放送に初出演する。

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