橋下氏 政界復帰は17年堺市長選?

 大阪市の橋下徹市長(46)=大阪維新の会代表=が8日、今月18日の任期満了および政界引退を前に最後の定例会見を開いた。

 市政から脱線ネタまで約2時間50分にわたって最後の橋下節がさく裂した会見では、来年以降の国政進出説について改めて否定したが、都構想を巡って橋下維新と因縁がある、17年改選予定の大阪・堺市長選に関しては「否定しません」と注目発言が飛び出した。

 堺市を巡っては当初、橋下氏が、大阪市とともに大阪都構想で特別区設置を目指したが、09年に自身が応援して当選した元部下で大阪府幹部だった竹山修身・堺市長(65)が、都構想に“反旗”。13年の改選時には、橋下氏が対立候補を擁立して打倒・竹山氏に総力を挙げたが“返り討ち”にあった確執がある。これによって橋下氏は都構想議論から堺市を外すことを余儀なくされ、以降も、両者はことあるごとに対立してきた。

 橋下氏はこの日、ささやかれる来年以降の国政進出に関しては「僕は国会議員なんてできない」と、改めて議員集団での行動に向かないとの自己分析を行い、否定した。

 ただ堺市長選出馬に関して問われると「僕は私人になりますから、その後のことは自由です」と返した。記者団から「否定しないのか」と問われると「否定しません。自分の人生、約束はしません」と意味深発言をした。

 橋下氏は、大阪都構想は「50年スパンの議論。大阪市だけでは市域が小さい」とし、最終的には大阪市だけでなく堺市など周辺自治体も結集して大都市圏「グレーター大阪」を形成することを持論としている。

 5月に住民投票で都構想が否決された際には、政界引退を宣言するも、仮に可決されていた場合は「大阪市の次は堺市。僕ができるのはそのへんまでかなと思っていた」と語っていた。

 橋下氏は08年に大阪府知事に当選。11年末には大阪都構想の実現を目指すには、大阪維新で府知事、大阪市長のポストを握る必要があるとして、自身は任期残り3カ月で知事を辞職し、大阪市長選に出馬・当選(府知事選は盟友の松井一郎氏が当選)した。

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