前年と比べて検索数が急上昇した人物や商品、作品などに与えられる「Ｙａｈｏｏ！検索大賞」が９日、都内で発表され、人物を対象にした「パーソンカテゴリー」のお笑い芸人部門賞には「ラッスンゴレライ」のリズムネタで人気を博した８・６秒バズーカーが選ばれた。田中シングルは「トリプルスリー？僕は知らなかったんですけど」「ちょっと不満」とベストテン入りを逃した「新語・流行語大賞」への恨み節も飛び出した。

　選考委員による話し合いで選ばれる「新語・流行語大賞」ではノミネート５０語に「ラッスンゴレライ」が入ったものの、クマムシとともにトップテン入りを逃した。しかし、純粋な検索数の上昇数で選ばれる「Ｙａｈｏｏ！検索大賞」では部門賞を獲得した。

　流行語大賞は下半期に活躍した方が印象に残るため有利とも言われ、８・６秒は今年初めにブレークしたこともあり、田中は「余力が残ってたんかなと思います。もう一回、ぱっとなれば（ブレークできれば）いいなと。流行語大賞はあんまりあっさり逃しましたからね。トップテンにも入らなかったのでちょっと不満だったんですけど」と、新語・流行語大賞をチクリ。

　年間大賞に選ばれた「トリプルスリー」には「言ったらかどが立つんであれですけど…。トリプルスリー。うん？って。僕は知らなかったんですけど」と発表から１週間以上が過ぎた今も納得がいかない様子だった。

　先輩芸人のとにかく明るい安村がトップテン入りを果たしたことには「ラッスンゴレライ」のフレーズにひっかけて、「ぜんぜん待ってくれなかったですけど。“お兄さん”はちょっと待ってが聞こえなかったんじゃないかと」（田中）、「安心する暇もなかった」（はまやねん）とぼやきつつも祝福していた。